黒い外観に金の鯱が輝く、烏城とも呼ばれる岡山城。
空襲で消失するまでは国宝指定されていました。
所要時間や訪問時の様子をご紹介します。
所要時間
駐車場から歩いて往復し、天守閣の最上階まで登った結果、
50分でした。
隣の後楽園には行っておりません。
行かれる方はその時間も加味して検討してください。
駐車場
岡山城の駐車場は周辺にいくつかあるコインパーキングを利用します。
今回は最も近いと判断した、林原美術館前の烏城公園駐車場へ行ってみました。
朝9時でしたので、空いていましたが、すぐ満車になりそうでした。

ここが岡山城の南からの入り口に最も近いと思います。
ここから南側にも岡山城の遺構があるようでしたが、よくわかりませんでした。
気になる方は散策してみてください。
内堀
では岡山城へ向かっていきます。
駐車場から既に内堀が広がっています。
水は汚いですが、カモがたくさんいました。

写真中央部の、石垣の角部分には太鼓櫓が立っていたようです。
想像すると、既にかなり立派ですね。
目安橋・大手門
目安橋と呼ばれる橋を渡り、入城します。
内下馬橋とも書いてありました。
ここで下馬していたのでしょうか。

当時は橋でしたが、今は陸続きです。

橋の先には、大手門の石垣が残っています。
かなり大きかったことが想像されます。

大納戸櫓
大手門を通って、正面に石垣が見えます。
この石垣の上には大納戸櫓という大きい櫓が立っていたようです。

宇喜多家の沼城の天守を小早川秀秋が移設したと言われているそうです。
本丸内で一番大きい櫓だったようで、石垣が当時の大きさを物語っています。
鉄門
大納戸櫓の石垣の下を右へ曲がって行きます。
すると、複雑に入り組んだ石垣が現れます。

ここには鉄門が立ってあったようです。
奥に見えているのが再建された不明門です。
この辺りの石垣はとても高く、かっこいいです。

不明門
登った先は表書院という曲輪です。
後で戻ってくるとして、先に本段の方へ進んでいきます。
コンクリートで再建された立派な門、不明門をくぐって進みます。
この門は、「あかずの門」と呼ばれています。
ほとんど閉まっていたそうです。

本段
不明門を抜けた先が、本段です。
藩主の館と、天守閣がある曲輪を本段と呼んでいます。
広さもありますが、何より大きな天守閣が目を引きます。

本段には、空襲で消失してしまった天守閣の礎石が移設されています。
現存していたらと思うと残念でなりません。

天守閣外見
天守閣はとてもかっこいいです。
漆黒のお城に、金の鯱が輝いています。
岡山城はリニューアルを行うようで、内部に入れないかもしれません。
確認の上、訪問してください。

ただ、入れなくても十分楽しめると思います。
100名城スタンプ
天守閣に入ったところにスタンプが設置しています。
スタンプについても、リニューアルで設置場所が変わると思われます。
事前に確認の上、訪問してください。

スタンプは岡山城の珍しい形を意識してか、珍しい形です。
御城印も販売していました。

天守内部
天守内部はパネルなどで岡山城の歴史を紹介していました。
磯田道史先生の紹介動画なども放映されていました。
リニューアルでは磯田先生も関係してらっしゃるそうです。
非常に楽しみです。
最上階は展望がよく、後楽園も一望できます。

表書院
天守から降りて、先ほど素通りした表書院へ寄ります。
表書院は行政を行う場だったようです。
館があった場所をわかりやすく表示していました。

宇喜多時代の石垣が残っており、近くで観察することができます。

月見櫓
岡山城の数少ない現存建築物の一つ、月見櫓。
本丸に残る、唯一の遺構です。
その名の通り、月を見るために建てられたと言われています。
実際は、かなり実戦も想定されていたようです。

ごく稀に中に入れることがあるようですが、基本立ち入り禁止です。
重要文化財ですので、大切にしたいですね。
後楽園へ
月見櫓から北へ抜けると、川に出ます。
天然の堀として川を利用しており、崖の上に立つ姿はかっこいいです。
後楽園には、その川を超えて行くことができます。
私たちは以前行ったことがあるため、今回は行きませんでした。

後楽園は日本三大庭園の一つです。
ぜひ合わせて訪問してみてください。
戻り道
本丸の西側を北から南へ通過します。
高い石垣を横手に見上げながら戻っていきます。
打込みハギの綺麗な石垣です。
つまり、池田時代の近世城郭として整備された部分です。

場所によっては、野面積みの石垣の部分もあります。

駐車場まで戻って、50分でした。
まとめ
岡山城は、再建で意外と知名度も低いと感じます。
しかし、間違いなく名城です。
好きな方は確実に興奮できます。
ぜひ後楽園や周辺の名城と合わせて訪問してみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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